Bitter Sweet

ときめきたいったらありゃしねえ

揺れる髪の毛が心地良くて



どうも。こんばんは。



実は、今度マラソン大会に出る。
バイト先の職員さん、パートさんと何故か出ようってなって思い立って3日後位に皆で登録票を提出しに行った。勢いしかない。そして今、後悔しかない。たぶん、皆も。



でもまぁ、何千円も払って走るわけだし、やるからにはそれなりに。





今日の夜の7時くらいに、急に「あ、走ろう。」って思って
半ズボンにパーカー、シューズを全部ナイキで揃えて外に出た。


もう外は真っ暗だし別に誰が見てるわけでもないのに格好をつけて、なんだか気持ちがシュッとした。




ストレッチをして、イヤホンして、エレカシかけて、道路に出たんだ。ミヤジの声は血管が千切れそうに出す高音が堪らなく良い。走りながら背中が泡立つ。




車もまばらで辺りも暗い。でも空気が美味しくて、走りながら沢山深呼吸してしまった。そのせいか息切れするのが早かった。
なんだか東北はここ2、3日暖かくて星もたくさん出ていた。



久々のランニングで舞い上がってしまってペースがいつもより速かった。
公園に着くまで少しペースを落とそうとした時、
足音も小さくなって
自分の息切れがイヤホンから流れる音楽越しに聞こえてきた。







僕がたった一人で一生懸命走ったところで、どれだけ息を切らしたところで、なにが起こるわけでもない。誰かが幸せになるわけでもない。ましてや、自分でさえ。


21歳の男が日曜の夜にランニングに出かけて、一体何のためになるんだろう。


マラソン大会までもうすぐ。
別に今更頑張っても、何の変化をもたらす訳でもなし。





普通に汗をかきたかったのになんか変なこと考えすぎておかしくなってヘラヘラしながら走って帰ってきた。










世の中は意味のある事柄に埋れていて、常に結果とか利益とかを求められるし期待する。
そうやって隙間なく、きっちり日常に積んでゆく。
整理整頓できてるだろうか。
出来てるならいいけれども、





でも、僕みたいにそれが苦手な人とか、
ぴんと張った糸の上に日常が積み重ねられて切れちゃいそうな人は、
たまに意味のない事をやってみてもいいのかもしれない。


 



自分にとっても相手にとっても環境にとってもその時にプラスにならなくても、マイナスにならなければそれで良し。


一緒にそんな事柄をうふふと笑って過ごして行こう。















本番も、そんなくだらないことをずーっと考えながら気持ち良く走りたいな。
つまんない思考や出来事はそこに置いて走り去ってしまおう。



少し伸びた髪を風で膨らませて。
























♪踵で愛を打ち鳴らせ/ASIAN KUNG-FU GENERATION