レリゴー、レリゴー
11月も半ばになり
我々大学生は着用する衣服の幅が増える
決まってこの時期になると奴らは薄ピンクでファーの付いたコートを羽織り肘を垂直に曲げバッグを持っていて、安物のヒールをカツカツと響かせながら歩く。自己顕示欲や承認欲求を撒き散らして歩く女子大生が家畜の様に檻の中で群れ、踵から鳴き声を出すのは我が校に限ったことではないだろう。
量産型とはよく言ったものである。
肌色に近い色を着用することによって実際に肌を露出しなくてもそういうことですよって事だろうか。
どういうことだよ。
これらは全て僕個人の勝手で稚拙な悪どい意見であるが、彼女らの集団心理はこれからも僕の理解の範疇には収まることはないだろう。
誰が何を飲もうと自由だし、もうもはやここまで来るとこじ付けもいいところであるが、お洒落なものを買って飲んだところで貴女がお洒落になるわけではないしステータスが上がるわけでもない。
何故こんなに荒ぶっているかと言うと
今目の前の席に座っている奴が、こいつが、上記の条件を完璧に満たし、凄まじい匂いと自意識を滲み出しながら講義中にメイクポーチから取り出したモノで顔面を工事中だからである。
今薄ピンクのコートを着ながらこの記事を読んだ方には不快な思いをさせてしまったかもしれない。それは正直に謝らなければならない。ごめんなさい。
でもけしてこれは貴女に向けた駄文ではなく目の前の此奴に向けた憎文なのだ。
直接言えない矮小な僕を自分自身で呪うと共にそんな僕に免じて許して欲しい。
でも
でもきっと、
ふわっふわのファーをつけて
ばっちりメイクをしている貴女よりも、
ジャージで殆ど有りのままの素顔を露出して机にアクエリアスが乗っている、貴女の方が
きっと、もっと、愛らしい。
♪童貞ソー・ヤング/GOING STEADY