ズッとならないようにグッと
今週のお題「さむい」
久々の今週のお題。緊張する。白い息を吐きながら書くよ。
大寒波は「今から行くね」とは言わない。
急にやって来た猛風、それと圧倒的な白は僕に、いや殆どの人にとってよろしくないものであるのではないだろうか。
動きたくなくなる、だとか
手が悴んで携帯が打てなくなる、だとか
運転しづらくなる、だとか
電車が止まる、だとか
いつから僕は雪を好意的な目で見ることが出来なくなったのだろう。
ド田舎で生まれ、育った僕は、ぎゅっと握れば固まるあいつを至る所に投げながら登下校を繰り返して小学校に通ったものだ。
手袋なんて必要なかった。冷たさなんて、雪を触ることへの好奇心と急に現れた非日常性にあてられて掻き消されていた。
今日の雪は固まりやすいやつだな、やったぁ。
なんて台詞は、
何年間も口にしていない。
雪を触ることによるによって得られる損得を無意識に享受しようとしているのだろうか。感覚的に雪に触ることへのデメリットが大きく、メリットが無いと感じた頃、僕は無意味な大人らしさを獲得する。
どこぞの野良犬が描いた、雪の上に広がる黄色い絵画も最近はあまり見かけない。
お互い、落ち着いたなぁ。
たまにはふてぶてしくても、良い。
♪Lolita/ドレスコーズ