Bitter Sweet

ときめきたいったらありゃしねえ

どんぐりノーマルの背比べ



様々な物がとにかく障壁に見えて、実に多様な形として僕の行く手を阻んでいる気がしてならない。

先日の講義で彼が教壇の上で述べたように人類は皆平等なのであれば、幸せな顔をして道端を歩く普遍的であるとされる彼らは一体どのようにして壁を乗り越えていくのだろう。すり抜けるのだろうか。




僕はミサンガを三つも手足に着ける程臆病で脆い人間。肝心な所は歳月を経ても変わることを知らない自分自身に辟易する。

コンビニでマスクとガムを買うだけで、店員に「こいつ口臭気にし過ぎだろどんだけ臭いんだよ」って思われそうで全く不必要である何かしらを余計にレジに持って行き、注意を散らそうとする。僕は只風邪気味なだけなのに。

跨げる様な小石にも突っ掛かってしまう。



自信の無さは魅力の無さ。
只々無意味に胸を張り、今日も青いネクタイを締める。

企業の求めている人物像になどなれやしない。
とにかくいい人を作ればいいんだろう。
虚勢というスーツを着て明日も頻りに頷くんだ。