掘り炬燵は炬燵のカテゴリーに入れて良いものか
アナログ人間である。
であるからして、文字を打つよりかは書く事の方が多い僕であるが、最近はよりペンを握る機会が多い。というより握らなければいけない事が多い。
言ってしまえばこんな下らない日記など書かずにやるべき事は他にもあるのだがジャンルを変えずに気分転換をしなさいと何処かで小耳に挟んだので許して頂く事にしよう。
シャープペンで書いて、削って、線引いて、括弧付けて、消して、なぞって、の繰り返し。
それでも本番はボールペンで書く事が殆どで、最近ボールペン字が上手になってきた。
悲しい、悔しい。
書道を長い間学んできた僕は、筆先が細くて滑るボールペンが苦手だった。右手に全く紙が喰わなくて、ボールペンを持つと大好きだった字を書くという行為がストレスになる程だった。
それが最近、ボールペン字を書くときの違和感が薄れてきた。
小さい罫線の中に楷書体でバランスを考えて、流れるように文字を綴るのに慣れてしまった。
あの時の技術や匂いを纏った僕はもういないのだろうか。それとも来たる日はスッと出てきて仕事をしてくれるのだろうか。
なんだか自分が一つ欠けたみたいで凄く嫌な気持ちだ。自分らしさが擦れて角が取れていくんだろう。
ボールペン字が苦手な僕でありたい。
他人にとっては短所に見えるかもしれないけれど、きっと僕にとってはそれが一番僕らしい僕なんだ。
♪arrival time/BRAHMAN