13号車の1A
お決まりの最前席を指定し、明日から始まる億劫な一年に項垂れながらまだ雪の積もる外を覗く。
人より長い正月休みを経て
また喧騒のひどい街へ戻る。
まだ、着てる服が実家の柔軟剤の匂いがする。
まだ、手が実家のハンドソープの匂いがする。
黄土色にひしゃげたすすきを見て、あっちでも彼らは生えてるのだろうか なんて思う。 一瞬だけ。
年が明けた
今年は余裕が欲しいな
毎日同じ烏龍茶じゃなくて、たまには違うメーカーの烏龍茶をレジに持って行く
そんな、そんなちょっとした余裕を持てるような一年に。