Bitter Sweet

ときめきたいったらありゃしねえ

2015-01-01から1年間の記事一覧

右頬をさすりながら

諸用があって早起きした。 窓を覗けばほんの少しだけ小さい白の塊がちらついていて、一つ奥の山のてっぺんが真っ白になっていた。いい匂いがした。事ある毎に噛み合わせを気にする。もう長い事違和感のある右の奥歯を気にかけながら、今日も1日が始まる。自…

塩辛定食を背負って

病院の廊下を、 しゃん としながら歩いた。誰も僕を見る事はしなかった。もう使わなくなったテレビカードを清算するために、ナースステーションの横を抜け、休憩室の入り口の横にある清算機へと向かった。残金は七百何円だった。 殆ど使ってないなぁ。 そう…

振り抜け、さらば与えられん

ミサンガが、切れた。4年前から左腕にミサンガを二本つけていた。太いやつと、細いやつ。そのミサンガは石巻へい輪プロジェクトで作られたもので、被災にあった漁網を使って作られたものであった。一つ一つ丁寧に包装されたその袋の中には、内職でこのミサン…

大湿気時代

東北は未だ梅雨明けしていないらしい。本日、37度。こんな梅雨もあるのだなと腋汗を滲ませながら思う。クーラーの風に当たると何だか体と、地球に悪い気がして、専ら僕は扇風機派だった。だが幾ら強のボタンを押したとていつもの冷たい風が吐き出されるわけ…

メンタルスムージー

暇 っていうのが嫌で。友達に誘われた時も「空いてるよ」って答えてきた。たとえ暇?って聞かれたとしても暇って言いたくなかった。なんだか自分が価値のない人間だと言っているみたいで。隙間を埋める友達すらいないと思われそうで、嫌だ。暇だー。って言え…

錆々、煌々

家の裏口を開けると虹彩をぎゅっと絞らなければ、そこさえも見えない程外が明るい。薄汚れたサンダルを履いて、砂利の上を歩いた。陽や草、土の匂いが心地良かったから、壁に立てかけられていた折り畳み椅子を拡げてそこに座ってみた。暖かい日は命の匂いが…

サマーニットに頼らざるを得ない

今日も今日とて腋汗がとどまるところを知らず、運動不足と老いを感じずにはいられなかった。元々激しくあせっかきだったけれど、20歳を超えてから腋の代謝が凄まじい。なんなら暑くなくても腋が湿る。何なんだ。気持ち悪い。灰色のTシャツ着たいのに。紺色の…

白赤ドットの恐怖感

創造の原動力はフラストレーションが全てだとマキシマムザ亮くんが言っていた。確か。ユースケサンタマリアも言ってたな。対人から生じる苛立ちは勿論、何だかいつも通りにいかない自分とか、偶然にも黒猫が前方を横切ったりすると不快感にも似た猛烈な違和…

もちつもたれつ

今週のお題「ゴールデンウィーク2015」僕はゴールデンウイークの半分を南三陸で過ごした。初参加のボランティア団体に参加して定期支援に訪れた。超絶人見知りの僕が申し込みをした時点で奇跡のようなものだ。いつもの自分なら申し込み画面で全ての項目を入…

喉の痛みは心の緩み

発信すればするだけ嫌われるSNSというツールでは、自分の思いもろくに話せない。こんな世界ポイズン過ぎないか。こんにちは、面接なんてこんなものだとわかっていながらも、突っかかってくる相手がやたら鼻に付く病気に罹っていますアキバです。そんな右に倣…

ひしゃげた襟元が気になって

駅に向かって道路沿いを歩く僕の鼻の前を、焦げたエンジンの匂いが横切った。悪くない。20時30分会話をしている相手の顔が見えにくくなって漸く、日常を取り戻した。昼下がり位からだろうか。現状を報告して、過去を洗って、将来を語った。持ちつ持たれつで…

二人羽織って、一人しか羽織ってないよね

気にしすぎ芸人を見た。TSUTAYAでDVDを借りたんだ。最近は某動画閲覧サイトでめっぽうバラエティー、お笑い番組を見漁る事が日常の殆どを占める僕であるが、何だか家にいながら横たわってパソコンの画面も少し倒しつつ寝ている目線に合わせるだけの生活を繰…

掘り炬燵は炬燵のカテゴリーに入れて良いものか

アナログ人間である。であるからして、文字を打つよりかは書く事の方が多い僕であるが、最近はよりペンを握る機会が多い。というより握らなければいけない事が多い。言ってしまえばこんな下らない日記など書かずにやるべき事は他にもあるのだがジャンルを変…

タジン鍋を持っていればお洒落という風潮

今更だが、タイトルと本文は一切関係無い。全く無い。清々しい程無い。皆無。虚無。語呂、リズム、思いつきが全て。タイトルを嗅いでやって来た方、ごめんなさいね。悪しからず。やらなければいけないことは重々承知だけれども、やらなくても良いことばかり…

365×4=

東日本大震災から四年が経った。もう四年か、とまだ四年か、が交差する。四年間で得られたものは何だろう。3月11日に宮城県に居たことも、福島県に居たことも、山形県に居たこともあるけれど14時46分は皆立ち止まって黙祷をする。関東や関西の詳しいことはわ…

どんぐりノーマルの背比べ

様々な物がとにかく障壁に見えて、実に多様な形として僕の行く手を阻んでいる気がしてならない。先日の講義で彼が教壇の上で述べたように人類は皆平等なのであれば、幸せな顔をして道端を歩く普遍的であるとされる彼らは一体どのようにして壁を乗り越えてい…

チュロスチャンバラ

今週のお題「ふつうに良かった映画」 映画館、はとても好きだ。あの異質感。閉鎖された空間に蔓延する、あの空気。淀みながらも悪い気はせず、どこか高尚な娯楽に身を投じた自身に酔っている人が集っている様な気がする。決して悪い意味では無い。大事なこと…

異臭の強襲

過敏性腸症候群に加え逆流性食道炎の僕は自分の何を信じて生きていけば良いのだろう。朝はトイレで一定時間過ごさないと不安で外出は出来ないし、朝ごはんで牛乳はまず飲めない。「東京の学生はもう動いてるよ」就職活動を目前に控え、不安と期待に揺れる僕…

拳の裏側、いぶし銀

降り積もった雪も黒ずみながら道路の両脇に積もり、アスファルトの顔を久し振りに見かけた様な気がする。今年の雪の色を見ると胃腸炎やらテストやらがふと脳裏をよぎり、楽しさを含んだ感情を余すことなく蹴散らされる為、一刻も早く暖色の風が吹かないかと…

生命線より豊麗線

大学生の試練、いや、特権にしよう。ネガティブだと考えるのはつまらないし下らない。出来はどうであれ、そう、特権とされる期末テストがようやく終わった。これからは大学生らしい言い訳なんて一切きかない期間が始まる。長いのか短いのかわからないけれど…

ズッとならないようにグッと

今週のお題「さむい」 久々の今週のお題。緊張する。白い息を吐きながら書くよ。 大寒波は「今から行くね」とは言わない。 急にやって来た猛風、それと圧倒的な白は僕に、いや殆どの人にとってよろしくないものであるのではないだろうか。 動きたくなくなる…

木目の波が歪んで見えて

鼻水ズルズルしながら下向いて、イヤホン付けながらマスクも付けて、正に世の全てに絶望した様な出で立ちをして今日も街通りを歩いた。この時期はやはり何処もかしこもテスト勉強をする学生に溢れ、巷のファストフード店やカフェはキーボードの音やペンをノ…

スウェーしてジョルト

風邪をひいた。なんて認めない。片方の鼻腔が完全に塞がり、そのお陰で耳も詰まる。喉の奥も腫れ、必死にうがいをしたところで逆効果な事も薄々二十幾年の経験を元に感じ取っている。瞼もうまく開かないし、脳に牛皮を貼り付けたかの様に思考が滲む。だが認…

2015、失礼します。

2015年、あけましたね。新年の挨拶は昨日までだと小耳に挟んだので控えさせて頂きますが、そんなん糞食らえだって人は今日も今日とて七草粥を流し込もう。毎年懲りずに思うし言うのだが、新年と言っても3日位までで正月らしさは何処かへ溶けて無くなってしま…